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循環器病予防部門 循環器病・生活習慣病予防への取り組み

検査手法の開発と精度管理

2-3. 正確な血清脂質検査技法の管理

心筋梗塞や脳卒中など循環器疾患とコレステロールなどの血中脂質には密接な関係があり、循環器疾患の予防対策には血中脂質の正確な測定が欠かせない。正確な測定のためには、測定のためのモノサシ(検査機器など)を厳密に管理すること、すなわち「脂質測定の標準化」が重要である。大阪府立健康科学センターでは正確な血清脂質検査技法の開発とその精度管理に取り組んできた。

大阪府立健康科学センターの標準化成績では、試薬メーカーの標準化達成率は総コレステロールで100%、HDL-コレステロールでは98%であるのに対して、LDL-コレステロールの標準化達成率は70.4%にとどまる。また、日米リポ蛋白標準化検討プロジェクトでは、脂質異常症患者や循環器疾患患者ではHDL-コレステロールもLDL-コレステロールも、すべての直接法は判定基準を満たさなかった。また、高トリグリセライド検体以外では、LDL-コレステロールの直接法はFriedwaldの計算式(総コレステロール値とHDL-コレステロール値からLDL-コレステロール値を算出する)に勝る結果は得られなかった。

これらの事実から、LDL-コレステロールの直接法の試薬は未だ完成途上であり、検査値としては信頼性の高い総コレステロール値とHDL-コレステロール値を用いるべきであると考えられる。

(現在、この事業は国立循環器病研究センター研究所で行われています。)

2. 検査手法の開発と精度管理
  1. 動脈硬化の測定技法の開発
  2. 食事診断技法の開発
  3. 正確な血清脂質検査技法の管理

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