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循環器病予防部門 循環器病・生活習慣病予防への取り組み

効果的な保健指導の技法の開発

3-3. 通信教育、ITを活用した保健指導の開発

平成15年度よりK健康保険組合との共同事業として、健診当日の集団健康処方で立てた健康プランの実践を支援する1ヵ月間の簡易な通信教育によるフォローアップを加え、その効果を検討するためのモデル事業を実施した。

この取り組みの効果を調べたところ、肥満、高コレステロール血症、高血圧、メタボリック・シンドロームの有所見者において、健診当日の集団健康処方に加えてフォローアップに参加した者では、参加しなかった者に比べて、検査所見の改善効果や悪化の抑制効果が示唆されました。この結果は単年度または2年間連続した取り組みのいずれにおいても同様の効果がみられました(図1)。

図1. 有所見者の改善割合 平成15-17年度(2年間追跡)

図:有所見者の改善割合 平成15-17年度(2年間追跡)

2008年度からの特定健診の導入に先立ち、2007年度に携帯電話を用いた8週間のIT支援プログラムを開発し、このプログラムを8週目まで利用した342人について、その使い勝手や効果を検討した。

その結果、これまで実施していた記録用紙を用いた支援コースに比べて、参加者の向上がみられた。また、8週間の取り組み期間中の平均歩数が有意に増加し、プログラム開始時に歩数の少なかったグループで改善効果が特に大きいことがわかった(図2)。

図2. 携帯電話を用いたIT支援プログラムの効果-プロセス評価-

参加者の推移

図:参加者の推移

注:2007年度については、実施中であるため、7月18日現在の状況を取りまとめた

1週目の平均歩数別にみた実行状況


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