気になる病気・健康のこと
脳卒中・虚血性心疾患発症確率計算
大阪がん循環器病予防センターでは、「特定健診」の結果を用いて、似たような結果の府民の方が循環器疾患(脳卒中や虚血性心疾患など)に将来かかる確率を計算する予測式を開発し、ホームページ上で利用できるようにしました。
特定健診とは腹回り(内臓脂肪)を基本に、血圧、血糖、脂質、喫煙といった健診結果から生活習慣の改善の必要度を判定し、結果に応じた保健指導を受けられる体制を整えた健診のことです。
脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの総称です。虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症の総称です。
健診結果を下記の空欄に入力してください(数字は半角で入力してください)
先程入力した健診結果から計算される「脳卒中を発症する確率」は?
脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの総称です。
1年後 | 5年後 | 10年後 | 平均に比べて何倍? | |
---|---|---|---|---|
健診結果から計算された値 | ||||
平均値 |
確率を下げるためには | 効果 |
---|---|
体重を減らしましょう | |
高血圧を改善しましょう | |
脂質異常症を改善しましょう | |
糖尿病を改善しましょう | |
禁煙しましょう | |
禁酒しましょう |
該当する項目をクリックすると具体的な改善方法や関連情報にリンクします。
- 注釈)
-
- 「確率」とは、たとえば15%であれば、同じ健診結果の人が100人おられたら、そのうちの15人の方が病気を発症するという意味です。確率が0.05%未満の場合は、0.0%と表記されます。
- 「平均値」は、大阪府の市町村国保の平成23年度特定健診データから算出しました。
- 「確率を下げるためには」の「効果」の意味は、それぞれの項目について、値が下記の目標値を達成した場合に発症確率を下げる効果を表しています。たとえば、「高血圧を改善しましょう:最大20%の改善」であれば、高血圧が完全に治った場合(上の血圧120mmHgかつ下の血圧70mmHgかつ降圧薬内服なし)には発症確率が20%下がるという意味です。
目標値:上の血圧120mmHgかつ下の血圧70mmHgかつ降圧薬内服なし、LDL-コレステロール120mg/dL、HDL-コレステロール50mg/dL、中性脂肪50mg/dL、糖尿病なし、喫煙なし、飲酒なし、および身長と体重から計算した肥満度(BMI)23.0kg/m2
飲酒について:飲酒は、脳卒中(特に、脳出血)を起こしやすくします。一方、心筋梗塞などの虚血性心疾患には、少量の場合、予防的に働くこともあります。そのため、禁酒しても、脳卒中と虚血性心疾患をあわせた循環器疾患を予防する効果は相殺されてしまいます。しかし、多量飲酒では、血圧が上がり、また、肝障害、がん、依存症などの循環器疾患以外のさまざまな健康問題につながることがあります。お酒を飲む場合は、日本酒換算で1日1合程度までがおすすめです。詳細は、気になる病気・健康のこと「飲酒」のページをご覧ください。
先程入力した健診結果から計算される「虚血性心疾患を発症する確率」は?
虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症の総称です。
1年後 | 5年後 | 10年後 | 平均に比べて何倍? | |
---|---|---|---|---|
健診結果から計算された値 | ||||
平均値 |
確率を下げるためには | 効果 |
---|---|
体重を減らしましょう | |
高血圧を改善しましょう | |
脂質異常症を改善しましょう | |
糖尿病を改善しましょう | |
禁煙しましょう | |
禁酒しましょう |
該当する項目をクリックすると具体的な改善方法や関連情報にリンクします。
- 注釈)
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- 「確率」とは、たとえば15%であれば、同じ健診結果の人が100人おられたら、そのうちの15人の方が病気を発症するという意味です。確率が0.05%未満の場合は、0.0%と表記されます。
- 「平均値」は、大阪府の市町村国保の平成23年度特定健診データから算出しました。
- 「確率を下げるためには」の「効果」の意味は、それぞれの項目について、値が下記の目標値を達成した場合に発症確率を下げる効果を表しています。たとえば、「高血圧を改善しましょう:最大20%の改善」であれば、高血圧が完全に治った場合(上の血圧120mmHgかつ下の血圧70mmHgかつ降圧薬内服なし)には発症確率が20%下がるという意味です。
目標値:上の血圧120mmHgかつ下の血圧70mmHgかつ降圧薬内服なし、LDL-コレステロール120mg/dL、HDL-コレステロール50mg/dL、中性脂肪50mg/dL、糖尿病なし、喫煙なし、飲酒なし、および身長と体重から計算した肥満度(BMI)23.0kg/m2
飲酒について:飲酒は、脳卒中(特に、脳出血)を起こしやすくします。一方、心筋梗塞などの虚血性心疾患には、少量の場合、予防的に働くこともあります。そのため、禁酒しても、脳卒中と虚血性心疾患をあわせた循環器疾患を予防する効果は相殺されてしまいます。しかし、多量飲酒では、血圧が上がり、また、肝障害、がん、依存症などの循環器疾患以外のさまざまな健康問題につながることがあります。お酒を飲む場合は、日本酒換算で1日1合程度までがおすすめです。詳細は、気になる病気・健康のこと「飲酒」のページをご覧ください。
先程入力した健診結果から計算される「循環器疾患を発症する確率」は?
循環器疾患とは、脳卒中と虚血性心疾患を合わせたものです。
1年後 | 5年後 | 10年後 | 平均に比べて何倍? | |
---|---|---|---|---|
健診結果から計算された値 | ||||
平均値 |
確率を下げるためには | 効果 |
---|---|
体重を減らしましょう | |
高血圧を改善しましょう | |
脂質異常症を改善しましょう | |
糖尿病を改善しましょう | |
禁煙しましょう | |
禁酒しましょう |
該当する項目をクリックすると具体的な改善方法や関連情報にリンクします。
- 注釈)
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- 「確率」とは、たとえば15%であれば、同じ健診結果の人が100人おられたら、そのうちの15人の方が病気を発症するという意味です。確率が0.05%未満の場合は、0.0%と表記されます。
- 「平均値」は、大阪府の市町村国保の平成23年度特定健診データから算出しました。
- 「確率を下げるためには」の「効果」の意味は、それぞれの項目について、値が下記の目標値を達成した場合に発症確率を下げる効果を表しています。たとえば、「高血圧を改善しましょう:最大20%の改善」であれば、高血圧が完全に治った場合(上の血圧120mmHgかつ下の血圧70mmHgかつ降圧薬内服なし)には発症確率が20%下がるという意味です。
目標値:上の血圧120mmHgかつ下の血圧70mmHgかつ降圧薬内服なし、LDL-コレステロール120mg/dL、HDL-コレステロール50mg/dL、中性脂肪50mg/dL、糖尿病なし、喫煙なし、飲酒なし、および身長と体重から計算した肥満度(BMI)23.0kg/m2
飲酒について:飲酒は、脳卒中(特に、脳出血)を起こしやすくします。一方、心筋梗塞などの虚血性心疾患には、少量の場合、予防的に働くこともあります。そのため、禁酒しても、脳卒中と虚血性心疾患をあわせた循環器疾患を予防する効果は相殺されてしまいます。しかし、多量飲酒では、血圧が上がり、また、肝障害、がん、依存症などの循環器疾患以外のさまざまな健康問題につながることがあります。お酒を飲む場合は、日本酒換算で1日1合程度までがおすすめです。詳細は、気になる病気・健康のこと「飲酒」のページをご覧ください。
- 使用上の留意点
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- 今回の結果は、現在の検査結果が10年間そのまま続いたと仮定した上での確率です。
- 健診結果の改善(目標)値を入力することで、確率がどのように変化するかをみることも可能です。生活習慣や検査値の改善目標の設定にご活用ください。
- 降圧剤が「あり」の方の場合、「なし」に変えて入力すると、確率が低く計算される場合がありますが、このことから、服薬を止めた方がよいということにはなりません。その一因としては、動脈硬化の程度など今回の予測式では考慮されていない要素も影響しているためです。降圧剤「あり」の方は、血圧の治療を継続して、血圧値を抑えることにより確率を下げることを目指してください。降圧剤治療の必要性については主治医にご相談ください。
- 今回の予測式は、40歳から69歳で脳卒中や虚血性心疾患の既往歴のない方を対象とした約10年間の疫学調査の結果を基に作成されています。したがって、年齢が特定健診の対象年齢(40歳~75歳)以外の方では結果の信頼性が低くなりますので、計算できないように設定しています。また、脳卒中や虚血性心疾患と既に診断された方には当てはまりません。
- 今回の予測式は、特定健診が始まる2008年度以前のデータをもとに作成したため、「腹囲」は計算項目に含まれていません(身長と体重から肥満度を計算して代用しています)。今後、腹囲を含めたデータをもとに更新していく予定です。
- 入力したデータは保存されず、また、データ入力者は特定されません。
- 大阪府民のデータに基づく予測
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この予測式のもとになったデータは、健康科学センターが府民を対象に実施してきた精度の高い健診と脳卒中・心臓病の発症調査の結果に基づくものです。府以外の他県のデータも併せていますが、統計学的手法を用いて、全て大阪府民の値に調整した上で計算式を求めましたので、まさしく府民のための予測式です。
今回の「予測式」のもとになったデータの概略は以下の通りです。
大阪府、秋田県、茨城県、高知県の計4地区における1995~2000年の40~69歳の住民健診受診者のうち、脳卒中・心疾患の既往者を除8,898人(男性3,247人,女性5,651人)を対象として、健診項目とその後の循環器疾患発症との関連を、Cox 比例ハザードモデルを用いて解析した。平均9.8年の追跡期間に、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)が176人、虚血性心疾患(心筋梗塞、労作性狭心症)が69人の方に発症した。
このデータをもとに、統計学的手法を用いて、大阪以外の地区の値を大阪府民の値に調整した上で、9項目の予測因子(収縮期血圧または拡張期血圧、降圧薬内服、非HDL-コレステロール、HDL-コレステロール、中性脂肪、Body mass index(BMI)、糖尿病、喫煙、飲酒)を用いて、脳卒中と虚血性心疾患の発症予測モデルを決定した。
「予測式」の作成の詳細は、以下の参考文献をご覧ください。
野田博之(現大阪大学) 他. 住民健診の結果に基づいた循環器疾患発症の危険度予測モデル. 日本公衆衛生雑誌 2007;54特別付録:408
北村明彦 他. 特定健診データをもとに脳・心血管疾患発症を予測するツールの開発. Therapeutic Research. 2012;33:1541-5.
「大阪府民版 循環器疾患・発症予測ツール」が
府民の皆様の健康づくりのお役に立てればと願っております。