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がん検診がきっとあなたを救う!早期発見が大切

オンライン市民公開セミナー

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セミナー概要

がんサバイバーの皆様へ
がん治療が終わった後も元気に過ごしましょう
―がん治療後の晩期合併症に注意してください

大阪がん循環器病予防センター
向井幹夫 副所長

 がん治療の進歩によりがん患者さんの予後が改善する一方で、がんを経験したがんサバイバーが急増しています。しかしながら、がんサバイバーの皆様を対象としたがん治療終了後のケアは決して十分とは言えない状態が続いています。特に、がん治療から数年から10年以上経過して出現する晩期合併症に対するケアには未だ多くの課題が残っています。
 晩期合併症は、一度がんに罹患された方が再び別のがんを発症する二次性悪性腫瘍、心不全や動脈硬化をきたす心血管毒性、糖尿病や脂質異常症そして骨粗鬆症などを発症する内分泌機能障害そして学習障害や機能障害を伴う神経認知機能障害があげられます。これらの合併症のうち、二次性悪性腫瘍や心血管毒性は発症すると予後が不良なことが多く、その病態は小児・AYA世代発症と成人発症のがんサバイバーで大きく異なっており注意が必要です。
 このような背景の中で2023年4月に開始された第4期がん対策推進基本計画ではがんサバイバーシップ支援ならびに若年者または高齢者などのライフステージに応じた療養環境における晩期合併症と長期フォローアップの必要性が取り上げられており、がんサバイバーの皆様における健康状態をチェックすることの重要性が注目されるようになりました。
 本講演ではがんサバイバーの皆様やそのご家族様におかれましてがん治療後出現するかもしれない晩期合併症のことを理解していたくことでがん治療が終わった後も元気にお過ごししていただくために知っておいて頂きたいことを中心にお話しさせていただきました。今回のお話しをお聞きになられたがんサバイバーの皆様は、体調のチェック並びに晩期合併症のチェックを行うためのがん検診や特定健診を受診してみてください。そして、より詳しく調べてみたい方は人間ドックをご受診ください。
 大阪がん循環器病予防センターでは、一般の方のみならずがんサバイバーの方を対象としてがん検診(自治体による年齢制限にご注意ください)や総合健診(特定健診および人間ドック)を行なっています。ご希望の方は当センターホームページをご覧になりご予約ください。スタッフ一同お待ちいたしております。

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今、増えている膵臓がんについて

大阪がん循環器病予防センター
伊藤壽記 所長

 本講演では、現在増えてきている膵臓がんを取り上げて解説を加えた。
 近年、膵臓がんは増加傾向にあり、ここ20年で倍増している。2019年では罹患者数は約4万数千人で、男女比はほぼ1:1である。死亡数で見ると、2020年で約3万7千人であった。難治がんの一つであり、死亡率は男性で第4位、女性で第3位になっている。
 膵臓がんのリスクファクター(危険因子)として、家族歴、肥満、糖尿病、喫煙、多量飲酒、慢性膵炎などが挙げられる。リスクを下げるためには、悪い生活習慣の改善が重要である。
 膵臓がんの症状は、胃のあたりや背部がなんとなく重苦しいとか食欲がないなど、漠然としたものが多くつい放置しがちであるが、進行すれば時間とともに明らかな症状が出現してくる。膵臓がんは発見時ほとんどが進行がんで5年生存率は10%弱である。早く見つけて早く治療することが肝要であり、そのためには健診による早期発見が重要となる。
 膵臓がんの根治療法としては、手術で摘出することが望まれるが、こうした症例は全体の20%程度である。そして術後は補助化学療法が追加される集学的治療が行われている。治療成績は2000年の始めに抗がん剤ゲムシタビン(GEM)が出てから徐々に成績の向上がみられるようになった。現在、患者さんの状態が許せば、GEMを中心とした多剤併用療法が行われている。放射線療法は局所進行がんに対して、抗がん剤との併用で行われ、切除可能となれば手術(コンバージョン)が可能となる場合もある。最近、病巣部に集中的に照射する重粒子線治療が保険適応となり、新たな選択肢が増えた。

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糖尿病のなぜに答える

徳島大学先端酵素学研究所
糖尿病臨床・研究開発センター
教授 松久宗英

 糖尿病で知って頂きたいことを4つの質問としてまとめました。
 はじめに、「血糖とは」何でしょうか。血液中のブドウ糖(血糖)は体内で効率的にエネルギーを作り出す栄養素で、70~140mg/dLの幅に収まるように見事に調整されています。
 次に、「糖尿病はなぜおこる」のでしょうか。インスリンの量や効き目が低下すると、血糖が上昇し糖尿病になります。よく本人が怠けているとか食べ過ぎるとかが原因とされますが、遺伝的背景や社会環境の変化あるいは加齢など複合的な要因により発症します。
 さらに、「糖尿病は何が怖い」のでしょうか。高血糖は血管を傷つけ神経、目、じん臓が悪くなり、また心臓や脳の動脈硬化等がおこります。
 最後に、「糖尿病は治る」のでしょうか。残念ながら治らない病気ですが、肥満の解消や生活習慣の改善によりお薬が不要になることがあります。何よりも、早期から治療を続けることが大事です。

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乳癌にかかりやすい人は?乳癌は遺伝するの?

大阪がん循環器病予防センター
濵田未佳 乳腺検診部長

 乳がん検診や外来で「私って乳癌にかかりやすいですか?」「家族が乳癌になったので心配です」という声をよく聞きます。今回その質問にお答えする形で、乳癌のリスクファクター、遺伝性乳癌についてお話したいと思います。

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“卵巣がんはこわい”って本当ですか?

元大阪がん循環器病予防センター
杉田道夫 婦人科検診部長

 卵巣がんは年々増えており、婦人科がんのなかでは一番死亡者数が多いがんです。そこで、卵巣がんについて検診受診者として知っていた方がよい基本的な事項につきお話いたします。本当に卵巣がんはこわいのか、卵巣がんの検査にはどんなものがあるか、遺伝性の卵巣がんとはどんなものか、子宮頚がん検診とはどのように違うのかなどにつきまして、できるだけ簡単に説明いたします。

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アルコールによる肝障害と肝がん発症

大阪国際がんセンター
大川和良 肝胆膵内科主任部長

 適度な飲酒はストレスを和らげ、ひいては仕事や生活を円滑にする効果があります。しかしながら過量の飲酒は全身にわたって様々な健康障害を引き起こします。本講演ではアルコールによる肝障害と肝がんについてお話しします。
 アルコール性肝障害とは、長期(通常5年以上)にわたる過剰の飲酒が肝障害の主な原因と考えられる病態です。過剰の飲酒とは1日平均純アルコール60g以上の飲酒を指します。但し女性、フラッシャー(少量のお酒で顔が赤くなったり気分が悪くなる人)、肥満者では、それより少ない飲酒量でもアルコール性肝障害を起こすことがあります。
 アルコール性肝障害にはアルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝線維症、アルコール性肝硬変、アルコール性肝がんの各病型があります。特に肝硬変や肝がんは過度の飲酒を長期間続けることで起こります。アルコール性肝障害の治療は、基本的には断酒です。アルコール依存症となった場合は、心理社会的治療が中心となり、カウンセリングなどの精神療法や断酒会などへの参加が断酒継続に有効となります。
 アルコール性肝がんは近年増加しており、肝がん全体の約15-20%を占めていると考えられています。がんの進行度に応じて、肝切除、穿刺局所治療、肝動脈化学塞栓術、全身薬物療法などによって治療がなされます。
 アルコール性肝障害をはじめとしたアルコール性の種々の健康障害を引き起こさないためには「節度ある適度な飲酒」を守る必要があります。「節度ある適度な飲酒」とは1日平均純アルコールで20g程度(= 2ドリンクまで)の飲酒を指します。飲酒で健康を損ねることがないように、くれぐれも過量な飲酒を避けるようにしてください。

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自分と周囲の健康を守るために禁煙を!

元大阪がん循環器病予防センター
本田瑛子 保健師

 タバコは多くの病気や死亡の原因となっています。タバコを直接吸うだけではなく、周りで吸わされている人の健康にも悪影響があります。2020年4月からは改正健康増進法が全面施行され、受動喫煙防止対策も進んできています。タバコと関連する病気や受動喫煙の健康被害、禁煙のメリットや禁煙方法についてお話します。また、最近使用している人の多い加熱式タバコに関しても触れています。
皆様がタバコなしで健康でステキな生活を送れますように!


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