気になる病気・健康のこと
糖尿病・発症確率計算
大阪がん循環器病予防センターでは、「特定健診」の結果を用いて、似たような結果の府民の方が糖尿病に将来かかる確率を計算する予測式を開発し、ホームページ上で利用できるようにしました。
特定健診とは腹回り(内臓脂肪)を基本に、血圧、血糖、脂質、喫煙といった健診結果から生活習慣の改善の必要度を判定し、結果に応じた保健指導を受けられる体制を整えた健診のことです。
健診結果を下記の空欄に入力してください(数字は半角で入力してください)
糖尿病とは
血液中の糖分(血糖)を体で利用する働きが弱くなり、血糖値が高くなった状態です。失明や人工透析、心筋梗塞・脳卒中の原因になります。
先程入力した健診結果から計算される「糖尿病を発症する確率」は?
健康アドバイス
3年後 | 5年後 | 7年後 | 10年後 | |
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健診結果から計算された値 | ||||
健康的な状態の値 |
- 注釈)
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「確率」とは、たとえば15%であれば、同じ健診結果の?が100?おられたら、そのうちの15?の?が病気を発症するという意味です。確率が0.05%未満の場合は、0.0%と表記されます。
- 「年齢と性別が同じ健康的な状態」は、肥満度(BMI)=20~22.9kg/m2、喫煙なし、AST/ALT=1.00~1.20、γGTP=25未満、随時血糖値=90~99mg/dL、HbA1c(NGSP)値=5.0~5.5%に当てはまる状態としました。
- 使用上の留意点
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- 今回の結果は、現在の検査結果が10年間そのまま続いたと仮定した上での確率です。
- 健診結果の改善(目標)値を入力することで、確率がどのように変化するかをみることも可能です。生活習慣や検査値の改善目標の設定にご活用ください。
- 今回の予測式は、18歳から59歳で糖尿病の既往歴のない方を対象とした約10年間の疫学調査の結果を基に作成されています。したがって、年齢が18歳~59歳以外の方では結果の信頼性が低くなりますが、60歳~74歳の方でも参考値として、計算できるように設定しています。
- 今回の予測式は、特定健診が始まる2008年度以前のデータをもとに作成したため、「腹囲」は計算項目に含まれていません(身長と体重から肥満度を計算して代用しています)。今後、腹囲を含めたデータをもとに更新していく予定です。
- 入力したデータは保存されず、また、データ入力者は特定されません。
- 健診データに基づく予測
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この予測式のもとになったデータは、旧・大阪府立健康科学センターが実施してきた精度の?い健診の結果に基づくものです。
今回の「予測式」のもとになったデータの概略は以下の通りです。
?阪府、秋?県、茨城県の計3地区における2001?2005年の18?59歳の住?健診受診者および同時期に旧・大阪府立健康科学センターで定期健診を受診した18~59歳の企業勤務者のうち、糖尿病の既往者を除いた4,053?(男性1,390?,?性2,663?)を対象として、健診項目とその後の糖尿病発症との関連を、Cox ?例ハザードモデルを?いて解析しました。8.0年の追跡期間(中央値)に、240?が糖尿病を発症しました。
このデータをもとに、統計学的?法を?いて、特定健診の必須9項目の予測因?(年齢、性別、Body mass index (BMI)、喫煙、AST値、ALT値、γGTP値、随時血糖値、HbA1c(NGSP)値)を?いて、糖尿病の発症予測モデルを決定しました。
なお、この糖尿病発症予測モデルの構築およびWeb版糖尿病発症予測ツールの開発は、三井生命厚生財団 第49回(平成28年度)「医学研究助成」を受けて、実施されました。
「糖尿病・発症予測ツール」が
皆様の健康づくりのお役に立てればと願っております。